ストーカー・DV
恋人や結婚相手からDV被害にあうことは誰にでもあります。
付き合っている時はとても優しくて、急にキレられることによって暴力を振るう人は実は多いです。
付き合っていたり結婚関係を継続している間であれば、相手への気持ちが残っているので、DV被害にあっても誰かに助けを求められなかったり、どうすればいいのかわからず自分だけで抱え込んでしまうことがあります。
しかしDVをする人は、一時は反省の色を見せても、同じことを繰り返すケースが多い傾向があることがわかっています。
DV被害にあってから、謝罪をされるということが続いてしまうと、それがずっと無限ループの状態になってしまいます。
そしていつの間にか、人間は被害にあっても諦めてしまう状態になると、結果的に命の危険にさらされてしまうことがあります。
そのため一度でもDV被害にあったときは、誰かに相談し、助けを求めるという勇気を持つことが必要になります。
家族や友人に相談する際、問題に巻き込んでしまうのではないかとか、同じような被害に遭ってしまうのではないかとの不安があるかもしれません。
まずは被害について相談をしたいときは警察に行くことが重要で、緊急の場合は通報することをおすすめします。
警察で相談をしたら、避難場所として暴力相談支援センターや民間シェルターを利用することができるようになります。
怪我をしている場合には、そのまま病院に入院できるようになっています。
シェルターに入ったら、加害者が追いかけてきても絶対に入らないように強固なシステムになっていますから顔を合わせることはありません。
シェルターに保護をされながら、警察や弁護士などと相談をして、保護命令を出してもらうことができます。
その延長線上で、恋人と別れたいときは接近禁止命令を出してもらうことができますし、配偶者と離婚したいときは手続きを踏むことになります。
その際に地方裁判所に申し立てをすることになりますが、弁護士を紹介してもらったり、法テラスに相談できるというシステムが整っているので安心です。
裁判費用がない場合にも援助をしてくれるシステムがあるので、被害にあったら泣き寝入りをするのではなく解決に導く支援を受けることを選びましょう。
警察へ支援を求めると上記のような助けを受けられる可能性もありますが、同時に「民事不介入」を掲げる警察は十分な証拠なしでは有効な手段を講じることができないケースが多々あります。しかし、DVなどは物的証拠が残りにくいため警察に取り合ってもらえない場合も考えられます。そこで役立つのが「探偵事務所」への依頼です。DV問題において探偵事務所が果たすことができる役割は証拠収集をすることです。収集された証拠は警察への相談にあたって被害立証の際に使用され、警察が本格的に動く契機となります。
6【長野の探偵事務所が解説】DV被害における加害者の心理とは?
DV加害者になる人の多くは、普段は真面目に働いており外あたりもよく、世間では評判の良い人という場合がほとんどですが、第三者の目がないところでは配偶者に豪力を振るったり、精神的な虐待を加えたりします。
なぜ普段は暴力的ではない人が配偶者に対してそのような振る舞いをするのか、理解できないという人も少なくありません。
DV加害者の心理として、被害者意識を持っている人が多いことが特徴です。加害者が被害者意識を持っていることが多い理由は、配偶者の何気ない一言に対して自分が傷つけられたと感じ、攻撃されたと思い込んでしまうからです。
このような人は、全く悪意なく発せられた言葉すべてを、悪い方向に受け取るという傾向があり、日常生活を送る上で当たり障りない会話をしていても、些細な指摘一つですぐに激怒してしまうこともあるのです。
加害者には暴力によって相手をコントロールしようとする心理が働いています。
自分が気に入らないことがあった時や相手を自分の思い通りに動かしたい時に、恐怖によって相手を支配しようとするのです。
配偶者に暴力を振るった後に急に態度を変えて謝ったり、優しくしたりするのも、「普段は優しい自分が暴力を振るってしまうのは、お前が悪いからだ」と相手に思わせようとしているからです。相手に罪悪感を抱かせ、責任を転嫁しようとするのも加害者の特徴のひとつになります。
このような行動や思い込みの根底には、自分を認めて欲しいという「承認欲求」が隠されていることが多くあります。
相手に自分のことをわかってほしいという気持ちが強いために、その気持ちが満たされないと相手に怒りの感情をぶつけるのです。
また、DVをしてしまう人の中には、理想が高すぎるために、現実の自分とのギャップを埋めようとして暴力に走る人もいます。
特に男性に顕著で、男らしくなければならないという固定観念に縛られている人は、暴力という手段を通して、妻を支配下に置こうとします。
加害者の中には、親がDV被害に遭っていた環境で育ってきた人も少なくありません。
そうした人の場合、暴力によって相手を動かそうとする行為が昔から日常的だったために、自分も同じような方法をとってしまうという傾向もあります。
本来なら、言葉によって相手に自分の意思を伝えることが大切ですが、最初からその選択肢が頭にないという可能性もあるのです。
DVをしてしまう人は、自分がDVをしているということすら認識していない場合もあります。
もしDV被害を受けているなら、まずは相手から離れて、安全な場所に避難することが大切です。
その上で、相手にはカウンセリングや更生プログラムを受けてもらう必要があります。