「探偵」を日常利用する事は少ないものです。
だからこそ、慎重になり、しっかり見極めトラブルは回避したいものです。
インターネットで検索すると【悪徳な探偵に注意】等の言葉を目にします。
意外と探偵とのトラブル被害に合う方も少なくありません。

では、実際にどんなトラブルが多いのでしょうか。
トラブルとなった要因をすこしまとめてみました。

トラブル要因をひとつひとつ紐解いていきましょう

■調査内容が不十分
　・写真や動画といったデータが無く文章だけの説明のみ
　・依頼した調査内容と相違した調査内容　※調査日や調査対象となる人物･車両を間違えていた
　・報告書が無い（口頭説明のみ）
　・裁判資料では使えない内容（顔写真や車両写真の情報が乏しい）

■高額な調査料金
　・最安値だと思ったら追加費用がかかり高額の費用を請求された
　・コミコミ価格なのに、これは追加、あれも追加で結局『全て』がコミコミでは無かった
　・追加費用かからないはずなのに期間の指定があった
　　追加費用がかからないのは調査開始１週間だけだった

■相談だけのつもりが
　・事務所に出向き相談員の方に相談をしていたら、担当が呼ばれ、更に上長が呼ばれ気づいたら3人態勢に「自体が悪化する前に」
　「今日契約であればこの場に上長もいるので１０万円値引きできます」「クレジットカードでお支払い可能です」等々セールトークにより相談だけのつもりがじっくり考える時間も無く契約をする事に

■きちんと契約がなされない
　・調査依頼するにあたり、契約書が無く口頭契約のみ
　・信頼実績があり過去一度もトラブルは無いのとの理由で契約書が無い
　・契約書に金額の記載が無い　※調査を進めながら決める等の理由で適切な契約を結ぶ事ができない

■解約ができない、高額な解約金を請求された
　・10日間の調査契約を結んだが調査前に自己解決したので解約したいと申し出たら高額な解約料が請求された
　・調査契約を結んだが、契約書が自宅に届き調査対象者にバレてしまい探偵事務所による落ち度を伝え解約を申し出たら、手配済みの車両、機材、キャンセル料を請求された

ここに記載されたトラブルはほんの一部です。
他にも様々なトラブルによる被害があるようです。

実際に他の探偵事務所とトラブルになり信頼関係が保てない事を理由に上田調査事務所にご連絡頂き依頼された方も多く、経緯を聞くと双方の認識違いや、探偵社や調査会社からの説明不足、信頼できない対応や説明等様々なトラブルの要因がありました。

国民生活センターへの探偵被害の相談は年間1000件以上

※探偵業者に関する消費生活相談 – 内閣府 参照

スマートフォンの普及により誰もがインターネットで情報を収集できる時代になった事も大きな要因です。相談件数は年々増加傾向にあります。

実際のトラブルの一例

探偵業者に調査を依頼しトラブルとなった事例①
母が父の不倫を疑い、インターネットで探した探偵業者に連絡したところ、自宅に担当者が来訪し、その場で契約した。
契約書には金額の記載はなく、調査員の人数と調査に費やした時間で決まるという話だった。調査が行われたのは３日間だが、120万円の請求を受けている。
そのうち70万円は前払いで振り込んでいるが、残金の請求書が届いた。当初の約束では調査をしたら翌日には報告書を出すということだったが、何度も催促してようやく出してきた。
また、報告書の内容がずさんだ。
（受付年月：2015年12月、相談者：30歳代女性、契約当事者：60歳代女性）
※探偵業者に関する消費生活相談 – 内閣府 参照

探偵業者に調査を依頼しトラブルとなった事例②
平成 31 年 2 月、インターネットで相手方を見つけ、訪問して夫の素行調査について相談した。
相手方から、80 万円～300 万円の稼働時間の書かれたパンフレットを提示されて「一番安い 80 万円では足りない、200～300 万円でないと調査が途中で終わってしまう」と説明を受け、悩んだ ものの、すぐに調査を開始してほしかったため、300 万円で 25 稼働の契約と車に GPS を付ける契 約を 10 万円で契約し、50 万円をクレジットカードの一括払いで決済した。
相手方には、絶対に夫に気付かれないようにしてほしいと何度も伝えていたが、翌日、探偵に 依頼したことが分かってしまった。
すぐに相手方に連絡し、解約書類の提供と現時点の調査報告を依頼したところ、調査委任契約 解除和解書を提示され、2 稼働（1 稼働 30 万円）に解約手数料 1 万円を加えた約 66 万円を請求された。
GPS は取り付けておらず、調査報告書も受領していないため、既に支払った代金から解約手数料を差し引いた約49万円を返金してほしい。

探偵とトラブルにならない様にするにはどうすればいいか

■調査内容/報告書の確認
　・調査報告書の有無／調査報告書のサンプルの閲覧
　　※報告書が確認できた際は時系列で写真資料も添付さているか確認が必要　　　　　
　　※人物（顔、容姿）、車両（車種、ナンバー）、環境（場所等）がしっかり確認できる構成になっているか

■調査料金の確認
　　見積書の中にはどんな項目が記載されていますか。
　　【調査員】【車両】【機材】【延長】【交通費】【施設利用料】【諸費用】等
　　　どの項目が固定費でどの項目が変動費なの理解できるまで確認し、説明してもらいましょう。
　　※口頭のみの説明ではなく必ず見積書を出してもらいましょう※

（例）調査員は何名で1時間いくらなの？人員の増員はあるの？
　　　車両は何台？何時間？何日分？
　　　機材は何があるの？自前の機材は無いの？
　　　諸費用って何？調査の延長は自動でするの？

　紛らわしいくわかりずらい表記には注意

　　【業界最安値】【コミコミ価格】【追加費用一切かかりません】【安心価格】
　　↑の様なキーワードがちらほら見受けられます。
　　キーワード自体に嘘偽りはないと思いますが全国色んな探偵／調査会社がいますので料金形態も様々なので中身をしっかり理解する事が大事です。
　　探偵／調査会社がお客様のために考えたキーワードだが、内容の認識を間違えるとトラブルになります。

　　・【業界最安値】
　　　　基本料金は最安値だが機材費／車両費／交通費は別途追加費用の可能性有り

　　・【コミコミ価格】
　　　　最安調査プラン料金だけを表記し、上位プランへ誘導される可能性有り

　　・【追加費用一切かかりません】
　　　　追加費用が掛からない項目は一部のみの可能性有り

　　・【安心価格】
　　　　安心価格＝低価格では無い

　　（例）調査員は何名で1時間いくらなの？人員の増員はあるの？
　　　　　車両は何台？何時間？何日分？
　　　　　機材は何があるの？自前の機材は無いの？

　　

■相談の心得
　・無理な契約を迫られた場合は契約の意志がない事をしっかり伝える
　・その場から脱する理由を用意しておく※現金・クレジットカードも持ち合わせていない等　
　・事務所に入る前に１時間後にアラームの設定
　　※アラームが鳴ったらこの後予定があるのでと伝えて退出する　　
　・今日だけ割引できる等の勧誘には注意する
　　※その場で契約を取るための常套句です
　・出口を塞ぐような悪意がある場合はその場で誰かに相談すると一時的に席を立ち警察に連絡しましょう

■契約の心得
　・契約書、重要事項説明書等の書類があるか確認する
　・対面でしっかり説明してもらう
　・調査を先行して後日契約はしない
　・契約書内に空白を作らない　※調査員人数や調査料金、調査期間等

■解約について
　・契約時に解約時の事を確認しておく
　　※調査会社により解約の規定はバラバラですのでどういった時に解約ができるのか、出来ないのか
　　※相談内容をベースにどういった場合に解約料がいくら発生するのか確認しておきましょう
　　※契約直後のキャンセルや途中解約等

探偵紹介サイト・探偵ランキングサイトにはカラクリがある！！

最近ホームページの釣りが多く、探偵紹介サイト・探偵ランキングサイトが、特定の探偵社や調査会社が上位に表示される嘘のランキングサイトがあるようです。
ある探偵紹介サイトではどんな条件を入力しても特定の探偵しか表示されないような仕組みのサイトもあります。

この様なサイトには誤解するような表現が多いので注意が必要です。
トラブルに繋がる可能性が高い。

なぜそんなサイトが存在するのかというと仕組みは、探偵紹介サイトやランキングサイトでは上位表示する事で探偵社や調査会社より報酬を得ているからです。利用する際はそんな事も加味しながら使用してください。
全てが真実ではありませんので。

インターネットの世界では嘘は無くとも過剰に表現したものや、誤解するような表現や情報の表示が多いです。
そのためトラブルも絶えません。

今の世の中適切に探偵を選ぶ基準をインターネットで見つける事は不可能かもしれません。

だからこそしっかり自分で判断しなければなりません。

※注意※
全てが悪質なサイトではなく一部そんなサイトもあるという事です