家出・所在
大切な人が突然いなくなってしまったら、何とかして探し出したいと思いますよね。
いくつか方法がありますが、探偵への調査依頼を考えたことはあるでしょうか。
今回は、探偵に調査依頼をするとして、「行方調査」とはどのようなものであるかを解説します。
いくつか方法がある中で、どうして「探偵」に依頼するのでしょうか。
家族や恋人が突然いなくなってしまったら、まずは自力で探そうとするかもしれません。
しかし、それでも一向に連絡がなく心配な場合は、警察や探偵といった専門家に依頼するのが良いでしょう。
警察へ依頼するためには、まず捜索願を提出します。
ところが、警察は捜索願が出た人を「一般家出人」と「特異行方不明者」の2つに分類しており、後者の場合にしか動いてくれません。
「一般家出人」とは、成人を迎えており、自分の意志による家出だと判断された人のことです。
「特異行方不明者」とは、未成年の子どもや、認知症を患っていたり一人での生活が困難であったりする高齢者、誘拐や監禁の事件性があると判断された人のことです。
年間8万件を超える捜索願が出されているので、警察もすべてに対応できないのでしょう。
そこで、警察が動いてくれない場合に最後のとりでとなるのが「探偵」です。
警察のように大規模な捜索を行うのは難しいですが、専門的な知識や技術を使って調査を行います。
自力で探すのに限界を感じ、警察に取り扱ってもらえなかった場合には「探偵」に調査依頼をすることをおすすめします。
最初に、警察に行方不明者の捜索願を届け出ます。
大体の場合では、依頼前や依頼時に、依頼者が自ら行ってもらいます。
もし1人で行くのが不安な場合には、調査の一環で一緒に警察に出向いてくれるので相談してみてください。
次に、ビラやポスターを作成します。
探し出すために最低限必要な情報を、一目見てわかるようにまとめます。
具体的には、顔写真、身長や体形、背格好の身体的な特徴、いなくなった時の服装や所持品といった情報です。
これによって、短い時間で行方不明者の情報を伝えられ、聞き込みの能率を高められるでしょう。
また、より多くの人に情報を知ってもらえるため、電話やメールを通して様々な人から情報を得られやすくなります。
続いて、行方不明者の家を訪問します。
基本的には依頼者の立ち会いのもと行いますが、予定が合わない場合には同意があれば探偵のみでも訪問できます。
家に残っている私物をもとに意図的な家出か、そうでないかを判断します。
通帳、印鑑、保険証、衣類、常備薬などの生活していくうえで必要なものがなくなっている場合、意図的な家出である可能性が高まるでしょう。
また、パソコンがあれば履歴から、事件性やいなくなった時間帯の行動など、詳細が割り出せることもあります。
SNSのアカウントからは、行方不明者の交友関係や出没スポットなどが分かる可能性が高いので、合わせて確認します。
これまでの情報で洗い出した行方不明者の交友関係をもとに、同僚や友人に聞き込みを行います。
一度に数名の探偵を派遣して、複数箇所を同時に聞きこんでいく手法が一般的であり、短時間にどれだけ多くの場所を回れるかが鍵となることをおさえておきましょう。
そのためには、あらかじめ聞き込みを行う範囲を絞り込む必要があります。
目撃情報を得られたら、出没しそうな場所で張り込みを行います。
行方不明者を発見し次第、尾行して居場所をつきとめて、依頼者が確認できるまで、追跡し続けます。
なぜその場で行方不明者に声をかけないか、疑問に思われる方もいるでしょう。
探偵は警察ではないため、命の危険がある場合か緊急時以外では、「行動の自由」を侵害できません。
そのため、声をかけずに依頼者に情報を伝え、行方不明者を見失わないようにするのです。
最後に、調査報告書で報告を行います。
依頼者が行方不明者の居場所を認識できれば、そこで調査自体は終了です。
その後に、聞き込みを行った方へ発見とお礼の連絡を入れたり、ビラを回収したりします。
ここでは、両者の違いを4つ解説しましょう。
1つ目は、機材の充実度です。
カメラを例にとると、暗闇に対応した暗視カメラ、遠距離に対応した望遠カメラ、ばれにくいようにしたボタン型やライター型の特殊カメラなどが挙げられます。
2つ目は、調査人数です。
探偵は、複数人数で連携をとって調査しているため、見落としをするリスクを減らせるでしょう。
3つ目は、長年の調査で培った経験や勘の有無です。
聞き込みの時に情報を引き出す話術や、ばれにくい尾行の方法などを心得ているので、初心者が行うより確実に調査してくれます。
4つ目は、行方不明者に顔を知られていないことです。
行方不明者に何らかの事情がある場合に、顔を知られていないことは非常に有効でしょう。
なぜなら、聞き込みをした知人に真実を隠されたり、探していることが行方不明者に筒抜けになってさらに逃亡されたりする可能性を減らせるからです。
探偵による行方調査に関して解説してきました。
捜索願件数の多さから考えても、警察の協力を得るのが難しいと分かります。
そのため、探偵に調査を依頼してみるのはいかがでしょうか。
1人で抱え込むより、気持ちも楽になりますのでおすすめです。