ストーカー・DV
「DVを受けている?それなら早く逃げ出して別れたら良いのに」
「私ならたとえDVを受けてもすぐ通報するから大丈夫だ」
DVと聞くと、このように考える方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、実はDVには複雑な事情や心理が絡んでおり、簡単に解決できないことが多いです。
そこで今回は、DVの被害者の特徴やDVが続いてしまう原因をご紹介します。
過去の何らかの出来事によって劣等感を抱いているタイプの人は、DV被害に遭いやすく、そしてなかなか抜け出せません。
「自分はダメな人間だから、殴られたり暴言を吐かれたりするのは当然」
このように考え、DVを仕方ないことだと捉えてしまっているのです。
また、劣等感ゆえにDVに価値を感じている人も中にはおり、DVを受けることで相手を満足させられている、こんな自分でも役に立っている、と解釈していることもあります。
友人や、社会と触れ合う機会が少ない人は、DVを受けやすくなっています。
その理由は、DV被害について相談できる人がいないためです。
人と相談できないことは、以下の3つの結果に繋がりがちです。
*自己解決しようとする
周りに相談できる人がいないため、自分の力だけで解決しなければなりません。
しかし、DVに関して1人でできることは限られており、解決には警察や裁判所の協力が不可欠です。
結局1人では何もできないことを悟り、そのまま鬱や無気力を引き起こす可能性が高まります。
*DVに関する知識が得られない
誰かと会話することによって、事態の深刻さや解決の糸口がハッキリすることは良くありますが、1人ではなかなか難しいです。
そのためDVの異常性に気付けず、解決に踏み出せなくなります。
*加害者を安心させてしまう
社会とのつながりが少ない人であれば、DVが誰かに知られることや通報されてしまう可能性は少ないです。
抵抗の芽がないために「DVしても大丈夫だ」と加害者を安心させてしまい、暴力を引き起こしやすくなります。
DVを受けたショックで正しい判断ができなくなっている場合は、DV被害から抜け出せません。
「まさかこの人がDVをするなんて…」
「結婚を選んだ自分はなんて愚かなんだろう」
あまりのショックや自分の不甲斐なさから無気力状態になってしまい、DVに抵抗しようと思えなくなってしまっているのです。
DV被害者の特徴やDVが続いてしまう原因をご紹介しました。
DVは、それが当たり前の日常に身を置いている限りは、解決するのが難しい仕組みになっています。 一度距離を置き、自分の置かれている身を冷静に理解することが、解決の第一歩です。